石川県小松市には松尾芭蕉の「おくのほそ道」で有名な地があります。その名は那谷寺(なたでら)。国の重要文化財と名勝指定園もある、とても美しい場所です。そんな那谷寺の門前に、江戸時代末期に店を構えたのが、今回ご紹介する「松葉屋」さんです。なんと創業1852年の老舗。小松でおすすめの和菓子屋さんといえば、だれもが思い浮かべる有名店なのです!
松葉屋さんの代表的な商品が、栗むし羊羹「月よみ山路」。竹皮に包まれている趣ある商品です。その竹皮には、隅から隅まで“ぎゅぎゅぎゅーっ”と栗が敷き詰められていて、金太郎飴のごとくどこを切っても栗が出てくる贅沢仕様。葛を加えて程よく甘みが抑えられている餡からは、竹の香りがふんわりと立ち昇り、なんとも上品な味わいです。蒸し羊羹だからでしょうか、いつも食べる羊羹と食感も違っていて、なんだかもちもちしていました。幸せのもちもち食感。
さらりと書きましたが、ぎゅぎゅぎゅーっと詰まった栗。月よみ山路はやっぱりここが一番のおすすめポイントです♪しかもこの栗、砂糖で煮込んでいない「蜜漬け」の大きな栗で、甘すぎないのと、栗本来のほっこりした食感と風味がしっかりと生きているのです!餡とのバランスも絶妙!!食べ出したら止まらなくなって、一本まるごと一人で食べることもできそうでした。いや、本当は一人で食べたかったのに、家族にしっかりと奪われました(笑)老若男女の舌と心をがっつりつかむ、魅惑のスイーツであることを勝手ながら認定させていただきます。私の認定だけじゃなく、日経プラス1の「みんなで食べたい栗菓子ランキング」でも全国第7位という輝かしい成績もあるみたいなので、間違いないですよ!
石川県内ではもちろん、都市部のデパートでも売られている人気のお土産。できれば石川県のおいしい加賀棒茶と一緒に召し上がっていただきたいですね♪羊羹が少し苦手…という方でも、これは食べれるはず!みなさまぜひぜひお試しください♪