前回ご紹介した金沢21世紀工芸祭のイベントで、10/11(木)~14(金)の4日間、「KOGEIさんぽ」が開催されました。KOGEIさんぽは、市民ボランティアがガイドになり、金沢のまちを散歩しながら工芸にふれることのできる無料のツアーです。
実は、私もいしカバくんと一緒に県内外のお客さんをガイドしてきたので、その様子を2回に分けてご紹介していきます!
東山エリアと主計町エリアがあり、私たちは主計町エリアをガイドしてきました。出発点は、「THE SHARE HOTELS HATCHi 金沢」。ひがし茶屋街に向かう観光客の通り道です。
全部で29箇所の町家や神社などとコラボして、作品を展示していました。スタンプラリーになっていて、10箇所以上めぐると…
オリジナルの枡をプレゼントしていて、さらに、その枡に福光屋さんの日本酒かノンアルコールの甘酒を入れてくれるんです。無料のイベントなのに、お土産付きでうれしいですね。
さてさて、そうこうしていると、お客さんが来てくれました。
私がご案内したのは、愛知県からお越しの女性や金沢在住の美大生など! 「仕事で華道の教室をしているから芸術に興味がある」「自分でまわるには迷いそうだったから」…いろんな理由で皆さん参加してくださりました。ガイド中は、
活版印刷の器具を説明してもらったり、
細くて、わくわくしちゃう路地裏を通ったり、
作家さんから直々に作品を紹介してもらったり。
お客さんの人気を集めていたのがこちらの作家さん。久保一乙剣宮で展示をしていた金工作家の東山葉月さんです。
4日間限定で大きなクジラの作品が出現し、皆さん入る前から圧倒されていました。
こちらは脚の生えたかわいらしい置物。自由にさわってみてくださいと言われ、おそるおそるさわってみると…
なんと、小物入れになっていました!
他にも、紅葉がついたシカのオブジェなど、作品は大きなものから小さなものまでさまざま。下にひいてある赤い紅葉は一枚1,000円で販売していたのですが、皆さん記念にと購入されたのかこの4日間で残り数枚となっていました。
動物をモチーフにした作品ばかりなのは、東山さんが「動物の形を借り、その中に“想い”を込め、冷たく硬い金属に温かみを持たせたい」という気持ちをもって作品を制作しているからです。
作家さんの発想やアイディア溢れる作品をたくさん見ることができ、とても刺激を受けます。他にもいろんな場所・作家さんを紹介してきたので、その様子は次の記事をご覧ください◎
金沢21世紀工芸祭
https://21c-kogei.jp/2018/
開催日:2018年10月11日(木)~11月25日(日)
※工芸回廊は終了しました。